前回のブログで、ポーランド北東部には約2,600の湖が運河や川でつながるマズーリ湖水地方と呼ばれる湖沼地帯があり、ポーランドのリゾート地の1つであることに触れましたが、今回はマズーリ湖水地方について ご紹介します。
ポーランド版フィンランド
マズーリ湖水地方は、フィンランドのように無数の湖や森が広がっています。このような景観は氷河期が終わるころにできました。
北欧〜ポーランド北部は氷河期には厚さ数千メートルの氷に覆われたと言われています。この氷河がゆっくりと動く際に地面を削り、窪地ができました。氷河期が終わり、氷河が解けると、その窪地に水が溜まることで大量の湖が生まれました。湿潤な気候のおかげで森林が維持され、今日のような景観ができあがりました。
フィンランドほどの規模ではないものの、開発が進みづらいこともあって、多くの湖や針葉樹林などの手つかずの自然が残っています。
マズーリ地方はヨーロッパ有数の内陸セーリングエリアで、カヤックやカヌー、釣りやサイクリングといったアクティビティを楽しむことができます。西欧に比べると手軽に手に入る湖畔の別荘で過ごす人たちも多く、近年では古い家をリノベーションして週末を過ごす若い世代も増えています。
ポーランド人にとって湖の別荘は単なる不動産ではなく、生活文化の一部です。社会主義時代、海外旅行が制限されていた時に国内で休暇を楽しむ人たちが増え、湖や森に簡素な別荘を持つ文化が発展しました。自然の中で家族と過ごす価値観が重なり、文化として受け継がれています。「マズーリは心を休ませる場所」とポーランドでは言われています。
マズーリ湖水地方の中心的な町・ギジツコ
ギジツコ(Giżycko)はマズーリ湖群の中心にあります。ギジツコ周辺は湖と湖が運河でつながり、ヨットで広範囲を移動することが可能なため、マズーリ湖水地方における水上交通の拠点となっています。
ギジツコは元々はドイツの町でした。戦後、ポーランドの町となり、リゾート地として発展しました。プロイセン軍の要塞だったボイェン要塞(Twierdza Boyen)、19世紀に建造され現在も稼働する珍しい遺構として有名な回転橋(スイングブリッジ)、一部の赤レンガ建築など、ドイツ時代の建物が今でも残っています。水路や都市設計もプロイセン時代のもので、ポーランドの町でありながらドイツ的な建造物や都市の骨格が残っています。
湖のマリーナにはヨットが並び、カフェやレストランも立ち並んでいます。ギジツコでのアクティビティの主役はセーリングです。ヨットレンタルやクルーズがあり、セーリングスクールなどもあります。
セーリングはギジツコ周辺の湖(ニエゴチン湖など)を数時間~半日で廻る初心者向けコースもあれば、周辺湖の小さな町にある別の港に立ち寄ってギジツコに戻ってくる2~3日のコース、マズーリ南北を縦断する1週間以上のコースもあります。
セーリングで行ける代表的な町には、マズーリのもう1つの中心地でリゾート地として有名なミコワイキ(Mikołajki)、中世の古城ホテルで有名なルィン(Ryn)、森と川の町・ピシュ(Pisz)などがあります。
ギジツコはセーリングの他にもカヤック、サイクリングなども楽しむことができます。クルトゥィニャ川はポーランド屈指のカヤックコースで、森林を流れる緩やかな清流で静かな自然を味わうことができます。サイクリングは比較的緩やかな湖沿い・森林ルートが豊富で、湖・森・村と移り変わるヨーロッパの田舎を体験することができます。
日本では体験できないリゾートがマズーリ周辺には多くあるので、ポーランド留学中には是非訪れて頂きたい場所の1つです。試験明けに友達と北欧スタイルのリゾートをマズーリで楽しむのは最高のリフレッシュになると思います。

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