2026年2月22日の日経新聞に「出稼ぎポーランド人、英国から40万人帰国 高成長でG20入りに照準」という記事がありました。 この記事は、ポーランドが他のヨーロッパ諸国と比べて暮らしやすい国になりつつあることを示す一つの材料になると思いますし、ポーランド留学を推す立場としても非常に心強いニュースです。今回は、ポーランド人が自国へ戻り始めている背景や、その影響をご紹介します。
ポーランドのGDP順位
IMFが発表した2025年の名目GDPランキングでは、昨年度以前は21位以下であったポーランドがスイスを抜いて20位にランクインしました。
2026年のポーランド経済は、比較的高い成長が続くと見られており、3.5〜3.7%前後の成長率が複数の機関予測から示されています。一方で、2026年のスイス経済は欧州の先進国の中でも比較的緩やかな成長が続くと見られ、約1.2%前後のGDP成長率になると予測されています。為替動向にも左右されますが、現時点では20位圏内を維持する可能性が高いと見られます。
ポーランド帰国者とポーランド国内の人手不足
ポーランドはここ数年、人口減が続いています。 2010年には3,800万人以上でしたが、2025年には3,650万人程度まで減少しています。一方で、好景気から人手不足が蔓延しており、2026年には最大150万人規模の労働力不足が生じる可能性があるとの試算もあります。
ポーランドがEUに加盟した後、累計でおよそ200~240万人がポーランド国外で一定期間生活・就業していました。そのうちの大半はイギリスとドイツに渡りました。
日経新聞の記事によると英国に渡ったおよそ100万人のうち40万人が帰国したと推計し、2025年には25,000人がイギリスから帰国し、7,000人がイギリスに渡ったと報じています。また、帰国者の声として労働力不足から賃金が上がっていること、交通費がロンドンの1/10で家賃も安いことも紹介しています。
労働力不足は、建設・製造・医療・教育・物流など幅広い産業で不足していると言われており、実際にポーランド人の友人も、「家の改修を頼みたくても業者が人手不足で捕まらず、結局自分でやるしかなかった。」とこぼしていました。市民生活に影響が出るほど、労働需要が高まっている証拠と言えるでしょう。
英語コースを履修するポーランド人
英語コースを履修するポーランド人の中には、英国帰りの方も少なくないようです。息子が通っていたヴロツワフ大学の経営学科にも何人か英国からの帰国者がいました。そういった人たちは英語運用能力が非常に高く、先生の英語の発音に対して鋭い指摘(「その発音はネイティブとは違う」といったコメント)をすることもしばしばあったようです。
そういった人たちと積極的に交流したこともあってか、息子の英語の発音は鍛えられました。卒業して日本に帰国したある日、知り合ったアメリカ人から「発音が良いけど、どこで英語を習ったの?」と聞かれて「ポーランドで身に付けたよ。」と答えたら、相当に驚かれたそうです。
ポーランドへの帰国は学生だけでなく英語コースの質にも寄与しています。NAWAの報告書によると、英国やドイツから帰国した学者がポーランドの大学で英語による学位プログラムの質を向上させていることが確認されています。
経済発展を続けている国で学ぶことは キャリア形成にも良い影響を与えると思いますが、綺麗な英語を学びたい、という方にとってもポーランドの英語コースは良い環境だと思います。
情報ソース一覧
・日経新聞の記事: 出稼ぎポーランド人、英国から40万人帰国 高成長でG20入りに照準
・2025年のGDPランキング: ELEMINIST
・ポーランドの人口: 新電力ネット
・ 労働力不足: Kono






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