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ポーランドの海辺のリゾート

ポーランドの夏の風物詩といえばバルト海のリゾートですが、そこには日本の「海水浴」のイメージとは一味違う、独特の歴史と文化が息づいています。今回は、ポーランドの海辺のリゾートについてご紹介します。

世界でも珍しい「ほぼ湖のような」バルト海

ポーランドにある海はバルト海のみですが、バルト海は塩分濃度が平均的な海の1/4程度しかない、珍しい海です。 スカンディナビア半島と大陸に囲まれた内海である上に狭いデンマーク海峡としか外洋とつながっていないため、外洋の海水が流れ込みづらい地形です。このバルト海には、いくつもの河川が流れ込み、気温が低いため蒸発量も少ないため、塩分濃度が薄まっています。

そのため、海水魚と淡水魚の中間的な環境に適応した独特の生態系が形成されています。一例としては、ニシンやタラなど他の海にも生息する魚も生息していますが、環境に適応して小型化しています。

バルト海は氷河によって形成された地形を基盤とし、氷期の終了後に海水が流入して現在の形になりました。この際、琥珀を含む地層を削って氷に取り込み、バルト海全体に琥珀や堆積物を運びました。このため、バルト海の砂浜はきめの細かいパウダー状の砂でできており、嵐の多い秋の朝、海岸を散歩すると琥珀が見つかることがあります。

大きな潮位の変動や激しい波が少ないバルト海は、まるで鏡のような水面を持つ「湖のような海」とも称されます。

療養地としての海辺のリゾート‐コウォブジェク

ポーランドの海辺のリゾートは、「遊ぶ場所」であると同時に、「健康を回復する場所」として発展してきました。19世紀には、海水・海風が結核・呼吸器・神経系の改善に効果があると信じられ、海での入浴や海辺での散歩が行われていました。

共産主義時代には、国が「サナトリウム」という医療・療養を目的とした滞在施設を作りました。サナトリウムでの滞在は数週間単位で、塩水浴、泥療法、吸入療法、運動療法・リハビリ、マッサージなどの療法が提供されていました。今でもサナトリウムは残っていますが、「かつての治療施設」というだけでなく、現在は「高級ホテルのようなスパ施設」として、若者や外国人観光客にも人気です。

療養地としての海辺のリゾートはコウォブジェク(Kołobrzeg)が有名です。スパ・サナトリウム地区には町のあちこちに療養施設が点在し、塩水浴・泥療法やマッサージ・リハビリを体験することができます。コウォブジェクには海岸沿いのサイクリングロードがあり、松林と海が続く景観を楽しむことができます。

社交の場としての海辺のリゾート‐ソポト

ポーランドの海辺は単なる避暑地ではなく、人々が集い、出会い、時間を共有する社交の場としても発展してきました。19世紀後半には鉄道の発達で都市からポーランド沿岸部にアクセスが可能となり、当時プロイセン領だったソポト(Sopot)にはベルリンから富裕層が訪れるようになりました。ソポトは、隣接するグダニスク、グディニャと合わせて「トリシティ(Trojmiasto)」と呼ばれています。

かつての富裕層にとって、プロムナード(遊歩道)を歩くことはそれ自体が華やかな社交イベントでした。最高のおしゃれをして行き交い、偶然の出会いや小粋な会話を楽しむ文化が、今のソポトの洗練された雰囲気の礎となっています。ヨーロッパ最長級の木造桟橋であるモロ(桟橋)は、その遊歩道の一部です。ソポトには夜ドレスアップして歩く人が多く、今でもこの文化が残っています。

当時からソポトには、カジノ、ダンスホール、劇場・コンサート、カフェ・レストランなどの娯楽施設がありました。今でもモンテ・カッシーノ(Bohaterów Monte Cassino)通りには多くのカフェ・レストラン・バーが並んでいます。また、ソポトはポーランド屈指のクラブ・バーの集積地で、夏はヨーロッパ中から観光客が集まっています。

ソポトへはアクセスも良く、最寄り空港から電車で40〜45分、グダニスクからは電車で約20分程度です。週末に歴史ある町グダニスクとセットで大人の海辺のリゾート地・ソポトを訪れるのも良いかもしれません。

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