息子がヨーロッパで身に付けてきた感覚の1つに「古いものを大事にする」ことがあります。昔の日本では古いものを大切にする文化があったように思いますが、ヨーロッパでは昔の日本とは別の事情で古いものを大事にするようです。今回の記事は、ヨーロッパの人たちが古いものを大切にすることが分かるエピソードをご紹介します。
古いパイロットケースが「カッコいい」の感覚
息子が夏に帰国した際、息子と一緒に実家に帰ると、父から「昔使っていたパイロットケース、捨てるんだけど持ってゆく?」と聞かれたのですが、僕が「いらない」と答えたら息子は即座に「欲しい」と言ってパイロットケースを受け取り、それ以来、愛用の品になりました。
父は勤め人の頃、よく海外に出張していました。パイロットではないのに、パイロットケース1つで海外出張に出かけていたため、空港で良くパイロットに間違えられたそうです。父の古いパイロットケースは今では使われていない航空会社のロゴのシールがたくさん貼ってあり、かなり年季が入っています。
息子は このパイロットケース1つで旅行していますが、旅先で知り合った人から「Cool」って言われることが多いそうで、父も それを聞いて 喜んでいます。
古いものを大切にする背景
ヨーロッパは、かつては優秀な工業製品を作れる国が多かったのですが、今ではその力の多くは失われてしまいました。日本でもレコード盤を作れる技術がなくなってしまったのでレコードを作ることができなくなってしまいましたが、それが他の産業にも波及しているイメージです。パイロットケースだけでなく、その他の工業製品も、産業が廃れてしまったので良いものは古いものが多く、服もビンテージの方が良いものであることが多いようです。
もちろん、お金をたくさん出せば、それなりに良いものは買えますが、ブランド モノでも古い モノの方が作りや素材が良いものが多いので、古くて良いものが「カッコいい」という感じらしいです。
それにしても、昔のモノがオーパーツのように現在では作れないものになっていて、昔のモノは良いもの、というヨーロッパの感覚は少し寂しい気もします。ヨーロッパの産業は復活できないところまで衰退しているのかもしれません。











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