ポーランドでは外国人学生が10万人を超えており、大学寮だけでは住まいの需要を十分に満たせない状況にあります。民間企業による学生寮の建設も進んでいますが、大学寮に入れず、民間寮や一般賃貸住宅を探す学生も実際にいます。今回は、最新の寮事情と、寮に入れなかった場合の住まい探しについてご紹介します。
ポーランドの大学の寮
ポーランドの大学寮は、民間の学生寮より比較的安く住めることが魅力ですが、希望者全員が入居できるわけではありません。
不動産コンサルティング会社CBREによると、2025年には主要8都市に民間学生寮が65施設あり、合計18,860床(ベッド数)を提供しています。同年には3,830床が新たに供給され、さらに8施設が建設中、30案件が計画段階にありました。
民間企業による開発は進んでいるものの、建設中・計画段階の施設は、すぐに入居できるわけではありません。また、ポーランドでは2025年にも建設費が前年同月比で上昇しました。今後の学生寮の供給を考えるうえでは、建設費の動向も注目点の一つです。
大学寮と民間寮の費用を比較
大学寮は比較的安価ですが、民間寮は設備やサービスが充実している分、費用が高くなる傾向があります。

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大学寮のメリットは、何といっても費用を抑えやすいことです。しかしながら、部屋や設備を選べる範囲が限られ、大学によっては入寮できない場合もあります。一方、民間寮は、家具付きの部屋や共用ラウンジ、学習スペースなどを備えた施設があります。ただし、大学寮と比べて費用が高く、留学予算によっては負担が大きくなります。
大学の寮に入れなかった学生の声
学生の中には、実際に大学寮に入れなかったケースもあり、投稿サイトなどでは入寮できなかった投稿も見られます。ここでは、掲示板サイト「Reddit」に投稿された関連記事をご紹介します。
事例1:【ヴロツワフ大学】満室で寮に入れず、OLXやSNSを活用したケース
2025年9月、ヴロツワフ大学に入学予定の学生が大学から寮を割り当てられず、部屋が満室だったと投稿しています。民間の住宅紹介サービスは高額だったため、回答者からは賃貸情報サイトOLXやFacebookの賃貸グループを利用する方法が提案されました。
出典:Reddit「Trying to find housing」
事例2:【ワルシャワ大学】寮に入れるか事前に分からず、他大学寮やホステルを検討したケース
2026年8月、ワルシャワ大学への留学生が、大学寮を利用できるか分からず、別の住居を探していると投稿しています。回答では、ワルシャワ工科大学の寮やホステルなども候補に挙がっています。
出典:Reddit「Housing / accommodation in Warsaw for students」
事例3:【クラクフ】交換留学で空きがなく、民間寮やシェアハウスを選んだケース
2026年7月、クラクフの大学に留学予定の学生が、所属大学から寮の空きがないと伝えられ、民間の学生住宅を検討していると投稿しています。回答では、民間寮のほか、一般のアパートを2人で借りる方法などが提案されました。
出典:Reddit「Anyone know Zeitraum Student Housing?」
なお、ここでご紹介した投稿は、個人の体験や相談内容に基づくもので、ポーランド全体の学生寮事情を統計的に示すものではありません。
大学の寮に入れない場合の対応策
大学寮に入れなかった場合でも、住まいの選択肢はあります。留学先が決まったら、大学寮だけに頼らず、複数の候補を調べておくと安心です。
① 一般賃貸住宅の個室・シェアハウスを探す
現地の賃貸広告サイト「OLX」や不動産ポータル「Otodom」、Facebookの地域別グループでは、個室やシェア住宅を探すことができます。クラクフの学生の投稿でも、こうした方法が紹介されています。
個人の経験となりますが、息子も、友人から誘われて大学2年生から友達とシェアハウスに住んでいましたが、寮より快適だったようです。
アパートを複数人で借りれば、家賃を分担できます。ただし、契約期間、光熱費、保証金、通学時間なの確認や、契約前に内見して貸主や物件の正当性を確かめることも重要です。
オンラインで住まいを探す場合は、契約書や貸主の身元、物件を貸す権限などを確認しましょう。物件を確認できないまま保証金などを送金することは避け、必要に応じて大学の留学生担当窓口や信頼できる仲介業者に相談することをおすすめします。
② 民間の学生寮を検討する
民間寮は、大学寮に入れなかった場合の代替候補になります。ワルシャワやクラクフ、ヴロツワフには民間の学生住宅があり、家具付きの部屋や共用設備を利用できる施設もあります。
ただし、大学寮より高額になる場合があるため、月額料金だけでなく、光熱費や追加料金も含めて比較することをおすすめします。
③ ホステルなどを一時的に利用する
入学直前まで長期滞在先が決まらない場合は、ホステルなどに一時的に滞在し、その間に賃貸住宅を探す方法もあります。ただし、長期滞在では費用がかさむ可能性があるため、あくまで一時的な選択肢として考えるのが現実的です。
④ 大学から少し離れた地域も探す
大学の近くに空室がない場合は、通学可能な周辺地域まで範囲を広げる方法があります。事例3のクラクフの学生の投稿でも、近隣都市から通学する案が話題になっています。
ポーランドに限らず、ヨーロッパの国々では日本のようにスケジュール通りに電車は来ませんが、それでも本数の多いトラムで行ける場所であれば、現実的な選択肢になりえます。
まとめ
ポーランドの大学寮は安さの点で魅力的ですが、大学によっては入寮できない場合もあります。留学先が決まったら、大学寮の申請条件や締切を早めに確認し、入寮できなかった場合に備えて一般賃貸住宅や民間寮も候補に入れておいた方が良いと思われます。
特に、費用を抑えたい方は、寮の結果が出るまで待つのではなく、複数の住居候補を並行して調べておくと安心です。





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