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ハンガリーへの医学部留学

日本の医学部入試の超高倍率や修業年限の長さを背景に、近年「ヨーロッパの医学部留学」を選択肢に入れる受験生が増加しています。中でも圧倒的な人気を誇るのが「ハンガリーへの医学部留学」です。

ハンガリーの国立医科大学では、6年間の医学教育を英語で受け、医師資格につながる医学教育課程を修了できます。さらに、日本の厚生労働省による「医師国家試験受験資格認定」を受け、予備試験を免除されて直接日本の医師国家試験を受験できる「ダイレクト認定」の実績が豊富である点も強みです。

今回は日本人留学生から特に支持を集めるハンガリーの主要3大学(セメルワイス大学、ペーチ大学、セゲド大学)について、ご紹介します。

ハンガリー医学留学で人気の大学

ハンガリーでは日本人医学部留学生が比較的多く、セメルワイス大学、ペーチ大学、セゲド大学などに日本人学生が在籍しています。ハンガリー医学部出身者の日本の医師国家試験合格者数は以下の通りです。

医師国家試験合格者数
第108回(2014年)4名
第109回(2015年)13名
第110回(2016年)9名
第111回(2017年)15名
第112回(2018年)13名
第113回(2019年)19名
第114回(2020年)20名
第115回(2021年)19名
第116回(2022年)22名
第117回(2023年)35名
第118回(2024年)38名
第119回(2025年)47名
第120回(2026年)44名

海外医学部留学において最も強固な日本人コミュニティと実績が形成されています。

セメルワイス大学(Semmelweis University)

首都ブダペストの中心部に位置するセメルワイス大学は、1769年に設立されたハンガリー最高峰の医療単科大学です。医学・医療分野の国際ランキングで、ハンガリーを代表する大学の一つです。

首都中心部に位置するため生活の利便性が抜群であること、大規模な附属病院群を有しており、最先端の医療機器や高度で多様な症例に触れられる臨床実習環境が整っています。

セメルワイス大学の授業は、1・2年次は解剖学・生理学・生化学などの基礎医学、3〜5年次は臨床講義と附属病院での実習、6年次はローテーション実習と卒業試験で構成されます。また、評価では筆記だけでなく「口頭試問(Oral Exam)」が重視されます。

3校の中でも、セメルワイス大学は医学・医療分野の国際的な評価が高く、学修負担の大きさを指摘する学生もいます。特に1・2年次の解剖学・生化学は日々膨大な学習量が求められます。

学修は、上級生が下級生の学習をサポートする「チュータリング・プログラム」があります。また、日本の現地連絡事務所(ハンガリー医科大学事務局など)を通じた生活・メンタル面のサポート窓口も設けられています。

日本の医師免許取得に合わせ、日本の厚生労働省の認定基準には、医学校の教育年限や専門科目の授業時間数、教育内容などに関する基準が設けられています。これに合わせた英文シラバスや実習時間証明書などを、大学および現地事務局が連携して正確かつ速やかに発行・整備します。

これにより、厚労省の個別審査において過去の卒業生は高い確率で「予備試験免除(ダイレクト本試験受験資格)」を獲得しています。

ペーチ大学(University of Pécs)

1367年に創立されたハンガリー最古の大学で、1984年に他校に先駆けてインターナショナル(英語)医学プログラムを開設したパイオニアです。40年以上にわたる国際英語教育のノウハウがあり、大学全体の外国人留学生に対する受入れ体制が極めて親身です。治安が非常に良く、学園都市ペーチは首都ブダペストに比べて家賃や物価を抑えることができます。

セメルワイス大学同様、口頭試問重視の厳しい評価体系ですが、教授陣と学生の距離が近く、対話型の授業やグループ学習が多く取り入れられています。授業は非常に高いレベルですが、学習カリキュラムの段階的なアプローチが整っています。

留学生専門の「Student Service Office」やメンタルヘルスをケアする「Psychological Support Service」が完備されており、英語による手厚いカウンセリングや学習相談を受けることができます。

厚生労働省への申請時に必要とされる臨床実習証明や各科目の詳細な単位証明書の発行手続きがシステム化されており、日本事務局と連動した書類作成指導が行われます。過去の日本人卒業生においてダイレクトでの認定取得実績が多数あります。

セゲド大学(University of Szeged)

ビタミンCの発見でノーベル生理学・医学賞を受賞したセント=ジェルジ・アルベルト博士や、mRNAワクチン開発で知られるカタリン・カリコ博士ゆかりの名門総合大学です。

研究・アカデミック分野における世界的な評価が高く、基礎医学の質の高さに定評があります。セゲドは「太陽の街」と呼ばれる美しくコンパクトな都市で、自転車で大学・病院・住居を行き来できる快適な生活環境が魅力です。

授業は基礎科学・基礎医学の理論的理解が特に厳しく問われます。研究室での実験や理論講義が充実しており、科学的根拠に基づいた医学思考を叩き込まれます。試験・進級判定の基準は非常に厳格で、生化学や生理学では厳しい評価が行われます。

教授陣のオフィスアワーが充実しており、個別に疑問を質問・解消しやすい環境です。また、医学部留学生会(ISUS)が主体となった学習支援コミュニティが活発です。

厚生労働省の要件を満たすカリキュラム構成を常に更新しており、審査に必要なシラバスや実習時間数の証明書発行体制が確立されています。セゲド大学卒業生も厚労省の認定審査において多数が「ダイレクト受験資格」を獲得し、日本の医師国家試験に合格しています。

日本の医師免許取得をサポートするポーランドの大学

一部のポーランドの国立医学部は、ハンガリーの大学に倣い、日本の医師免許取得をサポートする大学も出始めています。代表的な大学は以下の通りです。
・ポズナン医科大学(Poznań University of Medical Sciences / PUMS)
・ウッチ医科大学(Medical University of Łódź)
・ルブリン医科大学(Medical University of Lublin)

これらの大学では、日本の厚生労働省による「医師国家試験受験資格認定」に必要な英文シラバス、総授業時間数・実習時間証明書等の発行窓口が整備されています。日本の出先事務局(ポーランド医科大学事務局など)を通じて、書類の作成ガイダンスが提供されています。

また、ポズナン医科大学やウッチ医科大学などの英語コースを卒業した日本人留学生において、厚生労働省の書類審査(および必要な語学力審査等)を経て、予備試験免除での「本試験(医師国家試験)直接受験資格(ダイレクト(予備試験免除)」を取得した実績が公表されています。

ルブリン医科大学は、2026年の欧州留学フェアにも出展していました。

まとめ

現時点では、実績の点でハンガリーの医学部の方が優れていますが、ポーランドにも日本の医師免許取得をサポートする大学が出始めています。欧州に医学部留学を検討される方は、ポーランドの大学も視野に入れても良いかもしれません。

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