チェコ(チェコ共和国)は、歴史・産業・生活のバランスが非常に整った中欧の優等生といえる国です。ポーランドが成長を続ける大国であるとすれば、チェコは産業や社会が安定した成熟型の小国といえます。チェコにも良い大学がありますが、ここではチェコについて改めて ご紹介します。
チェコの面積・人口・歴史
チェコは面積が約78,800km² 、人口は約1,070万人で日本やポーランドに比べると規模が小さい国です。 面積は日本の約1/5、ポーランドの約1/4で、人口は日本の約1/12、ポーランドの約1/3です。 内陸国家で海が無く、山地に囲まれた盆地的な地形をしています。
チェコもポーランドもスラブ系の国家ですが、チェコは神聖ローマ帝国、ポーランドはポーランド王国(のちのポーランド・リトアニア共和国)であった時代があり、異なる政治圏であったことなどから異なる発展をしています。
チェコは神聖ローマ帝国時代にハプスブルク家の支配に組み込まれましたが、この時代にドイツ化・工業化が進みはじめ、19世紀のオーストリア帝国時代に本格的に発展しました。19世紀から第一次世界大戦にかけて、チェコはオーストリア・ハンガリー帝国内で工業の中心地として発展します。一方、ポーランドは農業中心・貴族共和制が長い間維持されました。この時代、ポーランドはロシア・プロイセン・オーストリアに分割され、チェコのようには工業地域として発展はできませんでした。
第一次世界大戦後、チェコはチェコスロバキアとして独立します。当時は中欧で最も民主的・工業的国家の1つでした。第二次世界大戦では、領土の割譲やドイツに併合されて工業地帯として利用された歴史がありますが、比較的戦火を免れたこともあり、現在でも古い建物が多く残っています。 ポーランドはこれとは対照的に、第二次世界大戦で破壊された町が多く、古い建物は戦後に修復されたものが多いです。
チェコの文化
チェコの公用語はスラブ語系の言語であるチェコ語です。チェコ語とポーランド語は語彙や文法に共通点が多く、ある程度の相互理解が可能とされています。発音はポーランドの方が複雑ですが、ポーランド語が分かれば、チェコ語はある程度理解できるようです。
ポーランドはカトリック教徒が多いことで有名です。一方、チェコは歴史的にはカトリックの影響が強い地域ですが、現在は無宗教の人が多数を占める国として知られています。15世紀にはカトリック批判が強く行われ、ハプスブルクの時代には国からカトリックの強制に対する反発が起こり、第二次世界大戦後の社会主義時代には宗教離れに拍車がかかりました。
チェコは神聖ローマ帝国の重要都市で東西文化の交差点であったことから、ドイツ文化とスラブ文化が融合した独特の文化を築いています。中でも建築はヨーロッパの縮図ともいわれ、街中にはロマネスク、ゴシック、ルネサンス、バロック様式の建築が今でも残っており、チェコの首都・プラハは「建築の教科書」とまで呼ばれます。
食文化はドイツに近いですが、ドイツ料理に比べるとやや軽めです。肉料理が中心で、ソースを多用します。ビールの消費量が世界一の国としても有名で、「ビールが水より安い国」としても知られます。息子が実際に体験した内容は「プラハの美食 〜中東欧の伝説!?水より安いビール〜」を ご参照下さい。
チェコの大学とポーランドの大学
チェコもポーランドも同じヨーロッパの教育システムであるエラスムス・プラス(Erasmus+)に加入している国ですので、基本的な教育制度に大きな差はありません。チェコの大学でもポーランドの大学と同様に、エラスムス・プラスに加入している他のEUの国の大学に交換留学することができます。
一方、違いとしては、チェコの大学は伝統的なヨーロッパ型大学の色合いが強くて理論や基礎教育を重視する傾向があるのに対し、ポーランドの大学は、近年は実務志向や国際化を意識したプログラムが増えている点などがあげられます。 次回はチェコの大学をポーランドの大学と比較しながら ご紹介します。


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